今回ご紹介するのは熊本和牛あか牛の小腸です。
小腸とは
小腸は、牛の消化器官の一部で、胃から送られてきた食物を消化吸収する重要な役割を果たしています。
牛の小腸は非常に長く、全長は約30～40メートルにも達します。この長さのために、牛の体内で食物がゆっくりと消化され、栄養が効率よく吸収される仕組みになっています。
小腸の特徴
マルチョウは、牛一頭から約10㎏ほどしか取れない比較的安価なホルモン部位です。
プリプリとした食感と、こってりとした脂の甘味が特徴で、その美味しさから焼肉店でも非常に人気のあるメニューです。
また、脂が多いため、独特のコクがあり、一度食べるとその旨味に魅了されること間違いなしです。臭みが少なく、ホルモン初心者に食べやすいのも大きな魅力です。
小腸の由来
小腸は「マルチョウ」として知られ、その名前の由来はカットすると丸い筒状になる見た目からです。
地域やお店によっては、「てっちゃん」「シロ」「ヒモ」「コプチャン」など、さまざまな呼び方があります。特に有名なのが、味付きモツとしても市販されている「こてっちゃん」です。
小腸の栄養価
マルチョウは、脂質が豊富なため、高カロリーでエネルギー源として優れています。
ビタミンB群やビタミンA、ビタミンEが含まれており、これらは疲労回復や皮膚の健康維持に寄与します。
また、鉄分も豊富に含まれており、貧血予防にも効果的です。さらに、マルチョウにはコラーゲンが多く含まれており、肌の保湿や弾力を保つ効果が期待できます。
小腸の下処理の重要性
マルチョウは焼肉だけでなく、モツ鍋や炒め物など、さまざまな料理に利用されています。しかし、ホルモン全般に言えることですが、美味しく食べるためには、適切な下処理が欠かせません。
まず、マルチョウを塩でこすり合わせて、汚れを落とす作業を2〜3回繰り返すと良いでしょう。また、生姜やネギと一緒に熱湯で茹でてから冷水で洗う方法も効果的です。
臭みが気になる場合は、塩もみの後に熱湯で茹でこぼすことで、より臭みを軽減できます。
小腸は網焼きが一番
マルチョウは脂が多いため、焼肉にする際は焦げ付かないように注意が必要です。
網焼きにする場合は、コロコロと転がしながら焼き、外側が焼き縮み、脂がじゅわっと出てきたら食べごろです。家庭で焼く際には、脂を適宜拭き取りながら焼くと、きれいな焼き目が付きやすく、より美味しく仕上がります。
ただし、一度に多くのマルチョウを焼くと煙が出やすくなるため、焼く量には注意が必要です。
小腸のオススメの食べ方
マルチョウの旨味を最大限に楽しめる料理として、モツ鍋やホルモン焼きが有名です。
野菜と一緒にタレと絡めて仕上げれば、お好みの味で存分に楽しむことができます。
恵比寿にあるあか牛精肉販売所でも、小腸は大人気商品です。特にピリ辛な自家製味噌ダレに漬けたミックスホルモンは、多くのお客様からご好評をいただいております。ホルモンの入荷は週末が多いので、ぜひ週末に恵比寿に足を運んでみてください。
地下にはレストランも営業しております。
お手軽にあか牛や熊本食材を使ったランチメニュー、ディナーではあか牛を堪能できるコースメニューやアラカルト、あか牛に合うワインや熊本の地酒もございますのでご来店お待ちしております。
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