今回ご紹介するのは、熊本和牛あか牛の上ハラミです。
あか牛は熊本の豊かな自然で育まれたブランド牛であり、その中でも上ハラミは特に希少価値の高い部位として知られています。上ハラミは焼肉やステーキにぴったりな部位で、旨味が強いのが特徴です。
ハラミとは
ハラミは、牛の横隔膜の背中側に位置する薄い筋肉を指します。
分類上は内臓、つまりホルモンに属する部位ですが、赤身肉に似た食感と風味が特徴で、一般的なホルモン部位とは一線を画します。同じ横隔膜の部位である「サガリ」も類似した特徴を持っており、しばしば混同されることがあります。
実際、地域によって呼び方が異なり、関東では「ハラミ」、北海道や東北地方では「サガリ」と呼ばれることが多いです。
サガリの記事はこちらから→熊本和牛あか牛サガリ
ハラミの希少性と特徴
あか牛の上ハラミは、非常に希少な部位です。1頭の牛からわずか2〜3kgしか取れないため、手に入れるのが難しく、その希少価値からも高い評価を受けています。また、上ハラミは通常のハラミに比べて柔らかく、さらに風味豊かです。脂肪分が少ないため、健康志向の方や脂の多い肉が苦手な方にもおすすめです。食感は柔らかく、肉汁が口の中でじゅわっと広がるため、一度食べると忘れられない味わいになります。
また、上ハラミは「アウトサイドスカート(Outside skirt)」と呼ばれることが多く、対して「ウチハラミ」は「インサイドスカート(Inside skirt)」として知られています。ウチハラミは腹横筋に属するため、こちらは正肉とされ、ホルモンではありません。どちらも魅力的な部位ですが、上ハラミの柔らかさと風味の濃さは特別です。
ハラミの魅力
ハラミは分類上ホルモンに入るため、「内臓特有のクセや食感があるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、ハラミは他のホルモン(小腸やレバーなど)とは異なり、赤身肉に近い食感を持つため、ホルモンが苦手な方でも美味しく楽しめる部位です。
特に、熊本和牛あか牛の上ハラミは内臓特有の臭みがほとんどなく、柔らかさと旨味が絶妙に調和しています。ホルモンと赤身肉の良いとこ取りをしたような、この部位ならではの魅力があります。
ハラミの美味しい食べ方
上ハラミの美味しい食べ方としては、まず焼肉やステーキが挙げられます。焼いた際に肉汁がじゅわっと溢れ出し、脂肪分が少ないためあっさりとした味わいが楽しめます。また、濃い目のタレやガーリックソースとの相性も抜群で、しっかりとした味付けでもその旨味を損なうことはありません。
さらに、スタミナ炒めとしてニンニクや濃い目のタレでガツンと食べるのもおすすめです。ご飯との相性も良く、食べ応えがありつつもカロリーが控えめなため、ヘルシー志向の方にも人気です。また、上ハラミはカロリーが低いので、野菜と一緒に巻いて食べるなど、さっぱりしたヘルシーな料理にも向いています。
一方で、焼肉以外の調理方法としては、煮込み料理やスープに使うのも良い選択です。長時間煮込むことで、肉がホロホロと崩れるほど柔らかくなり、味わい深いダシが出てきます。特に寒い季節には、あっさりとしたスープや煮物で楽しむのもおすすめです。
あか牛の上ハラミを味わいたい方には、恵比寿にある、あか牛精肉販売所をぜひご利用ください。1階の精肉店では、上ハラミだけでなく、サガリやウチハラミも取り扱っています。焼肉用にカットされたセット商品や、オーダーカットによる厚切りのステーキ肉など、用途に合わせてお肉を購入することができます。
また、地下にはレストランも併設されており、ショーケースから選んだお肉をその場でグリルして楽しむことができます。ランチやディナーであか牛の上質なお肉を手軽に味わえるだけでなく、九州の地酒やあか牛に合うワインも豊富に取り揃えています。特に、熊本の食材を使用した前菜や、あか牛を使った料理は、来店された方々に大変好評です。
また、あか牛精肉販売所では不定期的にイベントやワークショップを開催しています。親子で参加できる工作系ワークショップや、絵本の読み聞かせイベントなど、地域の皆さんに愛される取り組みを行っています。
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